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3横井太一は読みたい
天草は一体どんな作文を書いたのだろうか。もう発表されているはずだ。
帰ったら見てみよう。
なんだ、これは。
独創性という面ではありきたりかもしれないが、他のものを凌駕している。
私は社会のために何ができるかを深く考えてみました。そしてたどり着いたのは…。
これは最優秀賞に値する作品だ。
この書き方は一歩間違えば駄作になってしまうにもかかわらず。
天草は凄い。
天草って、天草は俺の得意分野を軽々と超えていった。
超越していった。俺は、俺は…。
負けっぱなしは嫌なんだ。
だから俺は、作文で頑張るんだ。
次もその次も、進むんだ。
次の作文のコンテストもじきにある。
今回も全員かかされるはずだ。
今度こそ天草を超えてみせるんだ。
天草の作文の良いところは、比喩、倒置が素晴らしい、言葉遣いに誤りがない。
何より、次々と読みたくなる書き方。
俺も盗んでみせる。盗んで、盗んでみせて
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