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作文コンテストの作文は無事に書き終わった。今度こそ、勝てているのではないか。
今回は俺の作文の中で最もよくできたと思う。だから、だから、お願いだ。
天草には、勝てているのか。
今回の賞は最優秀賞、優秀賞、文部科学省大臣賞、佳作賞だ。
合計で十二作選ばれる。今度こそは…
結果を今回は見ない。学校で初めて聞くんだ。
先生がまたもや賞状を抱えて入ってきた。
今回は3つ。一体誰と、誰と、誰なんだ。
「今回の入賞者は3人います。一人が星宮瑛子さん、あとの二人が横井太一くんと、天草優さんです。」
星宮か、星宮には勝てる自信がある。
だか、天草には…
「えっとですね…、星宮さんが佳作賞入賞者です。横井くんは優秀賞、天草優さんはまたもや最優秀賞入賞です。」
天草にまた俺は負けたのか…
教室では「天草、凄ー」や「天草さんは作文得意なんだ〜」という声で溢れている。
あと、一歩だったのかもしれない。
でも、かわなかったのも事実。
俺は、負けっぱなしは嫌なんだ。
俺は、天草優に勝ちたい!
俺は、天草優に勝ちたいと強く思った。
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