たらちね

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 これは私の悩みになっていることで、まず話は私の幼少期まで遡らさせてもらいます。私の母は非常に厳しくて幼い頃の思い出には怒りに歪んだ皺の表情しか浮かび上がりません。厳格な人というより外での鬱憤で当たってたように今では思い返します。日頃から虐待という程ではないですが、一番記憶に刻まれているのは食事中でも私が頑なに手放さなかったからでしょうか、理由は忘れましたがぬいぐるみを手にベランダに閉め出されたことです。  そんな日常のせいでしょうか私はそのぬいぐるみと同一の姿のイマジナリーフレンドを持っていました。それはゲームのキャラクターでカタツムリのような目と手がないものでゲームでは喋ったりせず主人公達を犬食いで襲いかかる人間ではないモンスターなんですよね(わかる人はいるかもしれません)。特別今でも大好きなわけでもなく、女の子らしくもないですがそれと対話していました。  そのイマジナリーフレンドは小学校低学年まで会話をしてた記憶があるので、そんな問題にするようなことでなくとも他の子よりも長く深かったんだろうと思います。中学年の頃、家を改築する過程でいつの間にか元のぬいぐるみはなくしてしまいました。それでも心の中で今自分が置かれている状況を好きなキャラならどうするかみたいな妄想はしてたような……(それはどうでもいいんですが)。ちなみに詳しくは知りませんが母は中学生の時喉を詰まらせたかで呼吸困難で亡くなりました。  上記のことを思い出したのはつい最近あることがあったからです。私は今年で4歳になる息子がいるのですが、息子にもイマジナリーフレンドがいるようなのです。私にもあったことなので成長に問題はないと知っていましたし、夫にもそう伝えました。ここまで書くと察する方も多いでしょうが、そうです息子のお友達が私の幼い時のそれと特徴が一致しているのです。斑点模様だとか細部まで、古いゲームのキャラクターだから知りようがないのに、です。  それだけなら寧ろ感動することだと捉えていたのですが、ある日昼食を作っている時リビングから息子の泣き声が聞こえて駆けつけると息子の腕が二箇所傷ついて血が少し出ていたんです。曰く「喧嘩した」らしくて、初めてゾッとしました。恥ずかしい話ですが何か疑われそうで病院には行かず傷も深くなかったのでその場の処置だけして夫にもはぐらかしました。私は自分の母を反面に当然まともな親として普段は接しています。  息子を叱ることもありますが、息子を叱った日は夫婦共々持物が荒らされてるように乱れてる気がしたこともあります。  ここで悩みの話になるのですが、息子にも私達にも家族に危険なそれを生み出したのが私なら、私が解決しなければいけないと思ったのです。皆さんに質問なんですが幽霊の死体ってどうしたら処理できるんですか?
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