かあさん
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かあさん、僕はあなたが嫌いでした。今となっては何が嫌いだったのか覚えていません。けれど僕はあなたを嫌っていたというその事実を覚えています。 かあさん、今の僕の感情を知っていますか。僕はその感情のためにこうして出さない、いや、出せない手紙を書いています。きっとこの手紙は書きあげたらすぐ燃やしてしまうでしょう。だから全部書いてしまおうと思います。
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