ははのははでもははははは

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「おい、てめぇ今なんつった?」  鬼のような表情の母ちゃんを目の前にして足がガクガクする。 「バ、ババアだから嫌だって言ったんだよ!」  最大限の勇気を振り絞り言い返したつもりでも僕の声は裏返り、どすの効いた母親のそれとは雲泥の差だった。 はた目から見たらどっちが勝ったかなんかすぐに分かるだろう。 「てめぇ、それが母親に向かっての態度か!」  ただでさえ負けている僕の頭に追い打ちかの様に拳骨が飛んでくる。  どちらかと言うと細い体つきだけど、大人の拳骨は十分なダメージを僕に与えた。 「母ちゃんのバカヤロー!」  涙が目に溜まっていくのを感じても反論する言葉も浮かばない僕は捨て台詞のように叫び帰って来たばかりの家をまた飛び出した。  背負ったままのくたびれたランドセルが背中でパタパタと音を鳴らした。
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