2

4/7
前へ
/24ページ
次へ
翌日の昼過ぎ、鈴音さんがお茶を淹れながら 「新婚さんのお子さんは、もう性別分かってるの?」 と聞いてくる。 「まだだって。」 「そっか。早く出産祝い買いに行きたいな。」 嬉しそうに微笑まれて、俺も微笑み返す。 「鈴音さん、出産祝い買うの、楽しいの?」 「うん。赤ちゃんの物って全部可愛いでしょ。」 「じゃ、行く?」 「まだ性別分からないんでしょ。」 「じゃ、下見に行く?」 「行く!」 想像以上に鈴音さんが喜び、俺は少し反省する。 子どもの話題に過剰反応してたかもしれないな。 いそいそと支度を始める鈴音さんを見て、気持ちが軽くなる。 一人で考えすぎて、勝手に思い込むのが一番危険だ。 色々話して、色々聞いて、ちゃんと二人で悩もう。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加