誕生日

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三人で、飲んだり食べたりして、あっという間に時間が過ぎた。 樹は、いつの間にかリュックを抱きしめたままソファで眠ってしまっている。 「あー、寝ちゃったな…」 篠田は、そう言って、樹を抱き上げると、寝室に運んだ。 「あ、俺、適当にバスと電車で帰るんで」 創太は、荷物を持って言う。 「あー、黒川くん、良かったら、泊まって行ってよ。もう遅いしさ。明日送るから」 篠田に言われて気持ちが揺れる。 「え、でも、そんなご迷惑じゃ」 「そんな訳ないだろ?それに朝起きて創太お兄ちゃんがいなかったら、あいつまた拗ねるから」 篠田は、寝室のほうを見た。 「あー。それじゃ、お言葉に甘えて」 創太は、泊まらせてもらうことにした。
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