恋人の時間

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篠田が後片付けをしてくれている内に、創太は樹をお風呂に入れ、寝かしつけてみることにした。 最初は、お気に入りの絵本を読んであげていたのだが、段々と今日の恐竜の話になり、創太は樹のために恐竜の物語を作って聞かせてあげた。 樹は目をキラキラさせながら聞いてくれ、めでたしめでたし!で終わると安心して目を閉じた。 「おやすみ、いっくん」 創太は、樹への愛情が溢れてしまい、髪を撫でて額に唇を寄せた。 「寝た?」 いつから見ていたのか寝室の扉から篠田が見ていた。 「はい、寝ました」 創太が顔を上げると「ありがとう」と篠田は言い、創太を手招きした。 創太がリビングに行くと「飲む?」と聞かれた。 「いえ、大丈夫です」 創太は言った。 酔って寝てしまうのは惜しかった。 「そっか。じゃあ、俺もやめておこう」 篠田は、少し熱っぽい目で創太を見た。 「こっちおいで」 篠田はソファに座って言った。 「あ、はい…」 創太が緊張して隣に座ると肩を優しく抱いてくれた。 肩を撫でながら篠田は創太のほうに体を寄せてきた。 「ん…」 唇が重なる。 あ…と、思っているうちに篠田の舌は創太の中に入ってきた。 思ったより深く篠田は創太の口の中を犯してゆく。 創太は、こんな濃厚なキスは初めてで、それだけで勃起してしまった。 「ん…隆之さん…待って…」 創太は篠田から少し離れる。 「無理だよ。今日一日中我慢してたのに」 篠田は、更に熱の隠った目で創太を見つめ、ソファに押し倒す。 「や…隆之…さ…」 篠田の手が創太のシャツの裾から入ってきて、ゆっくりと躰を撫で始めた。 あまりにも優しく撫でられて、創太は、少し擽ったくなる。 「アハ、くすぐったいよ…」 そう言いながら創太は躰をくねらせた。
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