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「そういうもんですか……いや、それはまた相当凶悪なことされてますけども、なんでそこまでして校長先生のとこで研究補助なんてしてるんですか」
「なんだかんだ、楽しい。理由は全く分からない。理由を探れば探るほど、むしろ不満なことばかりなはずなのに、不思議なことに僕は楽しんでいるんだ」
そういったことは、ニルヴの交友関係にも当てはまる。特に、アイリア。振り回しまくる奔放なじゃじゃ馬娘で、色々と被害を被っているが、それでも一緒に居て楽しい。
「そういうのも、もしかすると結構いいものなのかもしれないですね。なんだかんだ、そういうのを人はやりたくなるのかも」
「かもしれないな。だが流石に変な実験は何度もやらないでほしい。最近疲労感も増してきている。流石にもう僕はまずいと思う。休みを1日や2日はもらいたい」
「あれ?休日とか無いんですか?」
「ないんだな、それが。なぜか分かるか?」
ニルヴはしばらく考えてみた。そして、まさかとは思うけど、と前置きして言う。
「やりたいことがあり余ってるからとにかく付き合ってほしい、って?」
「その通りなんだ。勝手にやってろとか、教師達のほうが頼れそうとか、色々思うんだけどな……僕が一番信用されているらしい。どうしてかね、僕よりもゲルパーの方が責任能力という点では……」
エリアスはそれから長々と愚痴り始める。あまりにも愚痴が長いせいで流石にニルヴもだんだんと相槌を打ちづらくなってくる。
本当になんだかんだ楽しいとか、思っているのだろうか。
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