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Ø等星・再会
桜の木を眺めながら、校門を潜る黒髪の学生。
「やっぱり凄いな、星河一天学園」
俺は今日からこの学園に通う高校生、蛇好愛救
ここは、優秀な人材を輩出しているエリート校。
偏差値は能力さえあれば低く、誰だって入れる。
例え能力がなくとも入れるが、偏差値はぐんと上がる。
俺は能力を持っているが全然駄目で、その分沢山勉強して合格した。
あの日の約束を果たす為に、絶対に医者になってみせる!!
桜の花弁が風で舞い上がる。
その時、雪を欺くような白髪の女の子が歩いていた。
まさかと思いつつ、その子に駆け寄る。
「あの、もしかして──」
俺が声を掛けると振り返るその子は、笑顔で俺に言った。
「久しぶりだね、愛救君」
「未央ちゃん、どうしてここに...」
彼女は俺が中学生の時にお隣に引っ越してきた、雪星未央。
幼い時から体が弱く、学校にも行けず友達もいなかった。
俺はそんな彼女が気になり、家に帰る前はいつも顔を出して学校の話を沢山したり勉強も教えた。
「私もここに通うんだよ」
「驚いたな、体は大丈夫?」
「今は薬飲んで何とかなってるから大丈夫だよ」
それはよかったと一安心する。
俺一つ気になり、聞いてみた。
「未央ちゃんはどっちの入試を──」
「そうだ!愛救君、学校探検しよう」
「えっ、構わないけど」
彼女は嬉しそうに俺の手を握り、校内に入る。
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