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バチバチバチ
「すげえ。流石、人間スタンガンみたいだぜ。さ~て、救世主のお出ましだ」
俺は勢いよくビルの屋上から華麗に飛び降りて、奴の後方に着地した俺は流れる電流を右手に集中させ、奴の背中に強烈な一撃をくらわせると、強烈な電流に包まれ内部で鈍い破裂音を出すと、身体が灰と化して夜風と共に消え去っていった。
「よし、心臓を破壊したぞ」
心臓を破壊することでソムリエを退治する事が出来る。俺はそれよりももっと重大な事がある。
「さ~てお姉さんにご褒美貰わないと…… って気絶しているし」
お姉さんに甘えられると思ったのに……だが不運はさらに続く。
ファンファンファン
「おい、こっちで脳力探知機が反応したぞ」
「急げ、悪の根源である脳力者が近くにいるはずだ。見つけ次第、即逮捕しろ」
「ヤバい…… 早いところ逃げねえと。くそ~折角美人のお姉さんがいるのにもったいねえ」
サイレンと警官らしき人物の話し声が聞こえてきたので俺は気絶している女性をそのままにして足早に立ち去るしかなかった。
俺はこうして、一人で隠れて「ソムリエ」と言う化け物の討伐をしていた。だがどうしても俺が身分を隠して、ソムリエ討伐をしなきゃならないのか? それにはこの社会を大きく揺れ動かす事態と辛い過去にあった。
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