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俺は怒りが込み上げて来てテーブルに拳をぶつけた。
「じゃあそんなに情報知ってるなら、片っ端から怪しい施設やパンドラって言う会社に乗り込めばいいんじゃねえか?」
すると、少し呆れた表情を浮かべながらとある新聞記事を机に投げてきた。
「残念だけど、この記事にあるように既にパンドラは5年前に破産手続きをしてもう存在しないわ。それに怪しい施設は「施設の子」がソムリエを操って破壊したという事で何もないわ。
私達は身に覚えがないんだけどね。まあ恐らく何者かによる口封じと証拠隠滅だわ」
「クソッ! まるで迷路のような謎だ」
俺は怒りで読んでいた新聞を壁に思いっきり投げつけた。すると紗菜は漢字と数学の参考書を俺の目の前に置いた」
「とりあえず、アンタの脳力を向上させるために勉強して、知力とIQそして集中力をアップしてもらうわ。それによって私たち脳力者は脳細胞活性化で威力向上できるわ。あんた成績下の方でしょ?」
「はあ? 何で知っているんだよ。それにお前も勉強できなそうだろう⁉ 勉強しねえといけねえのかよ⁉」
「あんた本当に何もわかってないのね…… 言っておくけど私、学年1位をずっとキープしているのよ。雪那さんもああ見えて合間にクロスワードパズルやったりしているのよ。それに陸だって」
呆れた表情で紗菜が親指で陸を指すと、陸はパソコンでソリティアをやって脳トレを行っていやがった。年下にココまで馬鹿にされるのはマジで腹が立つ。
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