第3話 動き出した大きな闇

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プルルルル 「もしもし」 「……… 初めまして…… 陸だよ」 「はじめましてってなあ……」 音量をマックスにして何とか聞き取れる声って…… 幽霊じゃねえかよ!  「実は今、防犯カメラをハッキングして音を感知して居場所を特定しているんだけど、多分水を使う脳力者が1分46秒で近くのフロアに到着するみたいだよ」 何でも陸は足音や呼吸音などを感知することで相手の居場所や行動などを感知、予測する事が出来るみたいだ。 「なんかすげえ脳力だな」 「……ありがとう…… それと証拠が残らないように防犯システムのデータは全て消去しておくね」 ブチッ 突然切りやがった。すると直ぐにメッセージが受信されると 「ごめん。やっぱりこれ以上は恥ずかしい。とりあえず詳細をまとめたものを送るね」 乙女かよ! 一人で勝手に突っ込みを入れていると一気に長文である事が記載されていたので2人で内容を確認すると紗菜がある事を提案した。 「とりあえずまずはそいつを倒してあんたが血液を飲めばいいんじゃない?」 「また血液飲むのかよ…… マジで罰ゲームだぜ」 他に方法もなかった俺はつむじを掻きむしりながら脳力者の元へ向かおうとした時だ……
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