第3話 動き出した大きな闇

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「颯斗! あんたこのまま正面突破して何か策はあるの?」 「ふふふ、大丈夫。俺のスーパーブレインが編み出した最高の秘策があるぜ」 俺は勝ち誇った表情で紗菜にある秘策を話すと顔を赤くして俺のみぞおちにパンチをしてきやがった。だがこれしか方法がなく渋々受け入れることとなった…… 約2分後 「楽しいな。とりあえずションベンでもするか」 水を操るニット帽の男は静まり返った廊下を上機嫌に鼻歌交じりで歩きながらトイレに入ろうとすると 「何だ掃除中って。まあ良いわ。どうせ誰も居ねえし」 男はそのままトイレに入って口笛を吹きながら用を足していた。すると紗菜が男の背中に優しく手を添えながら甘える口調で言うと鼻の穴を大きく広げやがったぜ。 「ねえ、私迷っちゃったの…… 助けて。カッコいいお兄さん」 「お? 君可愛いね。えへへへへ、良いぜ俺が守ってやるぜ」 「本当? じゃあ。あなたの脳力が欲しいから今すぐやられて?」 「き、貴様! 雷使いの仲間だな! 」 紗菜が素早く離れると、男は眉間に血管を浮かせながら大声を上げた。 「残念だったな。ココはトイレだ。それも掃除した後で床が濡れているのには好都合だ!」 男は左手の人差し指にある切り傷から血を絞り出して数滴、床の水たまりに垂らすと、水たまりが広がりだして波を引き起こした。
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