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小鳥のさえずりが聞こえる清々しい朝のはずだったがなぜか俺はあくびをしながら重い瞼を擦り一人で学校へと向かっていた。
俺の名前は青山颯斗。都内のとある中学校に通う15歳だ。見た目は、黒ぶち眼鏡、小柄な体型だが、左右の瞳の色が青と赤で少し違うこと以外は目立ったところはない。
正直俺は夜型で朝は苦手なんだよな…… 因みに昨晩、見せた力は脳力と言うもので、俺の場合は相手の血液を少量飲むことで脳に遺伝子データを解析させることで相手の脳力や姿、クセなどをラーニングできる、マジで便利な脳力だぜ。まあ、他にも色んな脳力者がいるみたいだが……
「体内の血液から電流を発する脳力か…… 世の中には色んな血液があるんだな」
脳力と言うものは、ある一部の人間やソムリエが使える物で、脳から出された特殊ホルモンによって特殊能力効果がある血液を使って強力な力を出す事だ。
「でも、この事は絶対に他の奴らにはバレちゃマズいんだ」
学校に近づくと俺は、普段とは違い目立たない「陰キャ」を演じるために少し、不愛想な表情を浮かべながら挨拶もせず教室の窓側の端にある自分の机に座ってスマホをいじった。
まあ、普段プリント配布でもいつも俺のが足りないし、出席していても欠席扱いになる事がしばしばってすごいだろう? するとクラスの連中は昨日の出来事に夢中だった。
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