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家に帰って受かっていたのを確認しても先生には電話をして喜んでもらったものの、あなたにはどうしたらいいかわからなかった。
ベッドに転がってあなたの書いたちょっと右上がりの文字を見つめる。
番号をくれたってことは……電話してもいい?
でも、いきなり電話?受かったよってそれだけのために?
考えても答えが出ない。
見ていても変わることのない答えのないメモをただ見つめ続けた。
「……ご褒美ってこれ?……どうしたらいいのよ」
ギュッと胸に抱いて寝返りを打っても落ち着かなくてコロコロと転がり続ける。
「よっし!帰るぞ!」
今日やたら笑っていたあなたを思い出して私はまたメモを見つめてからため息を吐いた。
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