7551人が本棚に入れています
本棚に追加
リビングに戻ると、大貴さんが「あれ?」と言って首を傾げる。
「もしかしてサイズ合わなかった? 直すことも出来るよ?」
さっきまで着ていた部屋着で俺が戻ってきたため、そう思わせてしまったのだろう。
「いえ! サイズも完璧でしたし、凄く気に入りました! でも、せっかくだから週末のディナーの時に初めて見せようかな、なんて」
凄く気に入ったからこそ、すぐに見せるのではなくちょっともったいぶってみたくなった。
「スーツと鞄、本当に嬉しかったです! ありがとうございます!」
そう伝えると大貴さんも「それなら俺も良かった」と言って優しく微笑んでくれた。
そんな会話をしていると、お風呂が沸いた音が聞こえてくる。
「あ、お風呂入れますね。お先にどうぞ」
そう伝えると、大貴さんは俺の顔をじっと見つめながらーー。
「……一緒に入らない?」
最初のコメントを投稿しよう!