6.特別な日

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「大貴さんからは、プレゼント何もらうの?」 健太がニヤニヤと、からかうような表情でそう聞いてくる。 「うーん。結局リクエストしてないし分からない」 「リクエストしてないの? もったいない。ああ、そうか。大貴さんをくださいって言ったんだもんな」 「バカ! 声大きいよ!」 「あはは、ごめんごめん。あ、遼介からはクリスマスプレゼント何か用意したの?」 「うん。まあ、喜んでもらえるかは分からないんだけど……」 バイト代が貯まったから、大貴さんへのクリスマスプレゼントは無事に買うことが出来た。 ただ、大貴さんの好みの物を買えたかは分からない。何が欲しいか、特に聞くことなく自分で選んだ物を買ったからだ。
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