6.特別な日

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食事を終え、一緒に後片付けを済ませてからリビングに向かうと、大貴さんがどこからともなく大きな紙袋を取り出して俺に渡した。 「はい、遼介君。誕生日プレゼントと、クリスマスプレゼント」 「えっ、ありがとうございます!」 期待していなかったといったら当然ウソになってしまうけれど、実際にプレゼントをもらえて本当に嬉しい! 中身は何だろう。 「何にしようか悩んだけど、スーツと鞄なんだ。社会人になった時にたくさん使うだろうし、いくつ持っていてもいいものかなと思って」 大貴さんが選んでくれたスーツと鞄……! 「ありがとうございます! 凄く嬉しいです!」
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