6.特別な日

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そのまま後ろから、大貴さんの手が俺の自身をそっと握り、ぬちぬちと音を立てながら上下に扱かれていく。 「あぁ……っ」 壁に手をつかされ、快感に耐える。 大貴さんの手が動かされる度に全身に気持ち良さがゾクゾクと駆け巡り、全身が震えた。 達してしまいそうになる。 「ああ……大貴さん……っ。も、イキそうです……っ」 「我慢しないでイッていいよ」 「……あっ」 耐えていたつもりだったけれど、ぬるついた指先で先端を弄られると我慢が出来ず、ピュッと放出した白濁が浴室の壁を汚した。 「はあ……はあ……」 ……夜はまだまだこれからだというのに、俺だけあっけなくイッてしまってとても恥ずかしい。 その後、身体を洗い流してから二人で湯船に浸かった。 湯船は決して狭くはないが、男二人が入るとなると必然的に肌が密着するから緊張した。 そんな俺の身体を、大貴さんが後ろからギュッと優しく抱き締める。
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