6.特別な日

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「身体だるくない? 大丈夫?」 大貴さんが優しい声色で俺にそう問いかけてくる。 「だ、大丈夫ですけど謝るくらいなら最初から変なことしないでくださいよぉ〜」 「はは、ごめん。遼介君が可愛くてつい」 「も、もうっ」 ……俺は男だし、人から〝可愛い〟と言われても今まで何とも思わなかった。 それなのに、大貴さんに〝可愛い〟と言われたらこんなにも嬉しくなるのは何でだろう。 なんて考えていたら突然、後ろから俺を抱き締めてくる大貴さんが俺のこめかみにチュッとキスを落とす。 ゆっくりと振り向くと彼と目が合い……どちらからともなく自然と唇を重ねたーー。
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