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すると、大貴さんがこんなことを言った。
「こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど……無理やり犯してるみたいで、ちょっと興奮する……」
指を抜き差しされがらそんなこと言われたら、俺の神経は変な風に昂って……。
「俺、も……興奮、します……」
そう答えると、大貴さんはフッと笑ってこう続けた。
「せっかく手錠着けてることだし、ちょっとSMっぽい感じでしてみる?」
「え……?」
「ーー足、もっと開けよ」
「……っ」
いつもの大貴さんからは想像つかない口調。その口調に俺は、思わずドキッとしてしまった……。
「なんてね。冗談だよ」
「え……?」
「遼介君?」
……こんな風に思うなんて、俺ってもしかして実はちょっとMっぽいのかな……なんて思ったけれどーー。
「俺はそういう感じも、好きです……」
なんて口にしてしまった。
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