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そしていつもの日常を過ごしていく。
相変わらずな毎日を送っている。
瞬の悪戯な行動にきゅんとして、ドキドキして。
玄関のチャイムが鳴る。ドタドタと家の中を走る。
「家の中を走らないといつも言ってるだろう。」
そんな紀明の言葉を聞きながら、インターフォンに出る。
「はーい。どちら様ですか?」
誰だか分かっているのに聞いてしまうことを変えられない。
「広瀬瞬です。お弁当持って来ました。」
そう言ってお弁当袋を持ち上げる瞬も変わらない。
玄関のドアを開けて、瞬を迎え入れる。
「今日のお弁当。」
そう言って咲紀の手に乗せることも変わらない。
「咲紀ちゃん。今日の髪型、可愛いね。似合ってる。」
そう言って咲紀の髪をするりと指を通すことも変わらない。
「おじさんと話してくる。」
そう言って家の中に入ることも変わらない。
咲紀が部屋に戻り、スクールバッグに教科書とお弁当袋を入れ、リビングに行くと、瞬が紀明と楽しそうに話していることも変わらない。
「咲紀ちゃん。行こ。」
そう言って手を繋いでいく。
2人の関係性は変わらない。
でも変わったことは確かにある。
それは。
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