Bug・Life

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「ねえ、お兄ちゃん。まだ替えの電池入れてないからちょうだいよ」  気づけば自室のドアを開けたがむくれた顔をしていた。   時計を渡すとすぐさま電池は入れ替えられ、タンスの上へと置かれる。 「兄ちゃんがいつまでも止まった時計を放っとくからさ、親切で電池を替えようと思ったんだけど。そんな顔するのなら自分で替えてよね?」  僕は妹に謝りながら礼を言う。
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