Bug・Life

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 ふいに止んだ音。  見れば男性の姿は無く、水溜りだけが広がっていた。  クスクスという女の笑い。 『ねえ、覚えてる?バグは身近に…薄皮一枚程の境はすぐに越えられるんだよ』  足元の水溜り、水面に未だ傘を引きずるサラリーマンの姿が映っていた。  
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