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「やめてくれ!頼む!あと幾らだ!?金ならいくらでも渡す!だからもうっっ!!っああああ!!!!」
輝血が扉を開くと目を覚ました男の叫び声が響いた
「おーおー、うるせぇな」
輝血が扉を閉め男に近付くと、囲んでいた男達がサッと道をあける
「おっさん、お漏らししちゃったの?ただでさえ脂臭いのに…へへへっ、まあいいや。おい、椅子から下ろせ」
男達は乱暴に男を椅子から下ろすと、男は床へと叩き付けられる
輝血はその光景を腕を組み壁にもたれかかりながら見て笑う
「おっさん、自分で出した物は自分で片付けないとなぁ?」
男は体を起こし輝血を睨み付けた
「何?その生意気な目。もしかして自分の今の立場分かってないの?」
輝血は男の前に立ちしゃがみこむと冷たい目で男の目を覗き込む
「片付けろ」
輝血は男に低く圧のある声でそう言うと立ち上がり、また壁にもたれかかりながら男を見つめた
が、男はその場に座ったまま唇を噛み締める。
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