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周りの男達から「早くしろよ」と急かされるが、男は動かない
輝血はそんな男を見て首を回し骨を鳴らす
「もしかして片付け方が分かんねーの?」
うーんと大きく伸びをしながら問う輝血に対して男は小さく首を縦に振る
「分からないなら分からないってちゃんと言ってくれないと。言わずに伝わるとでも思ったか?ガキでも分かるぞこんな事。お前本当、金しか取り柄ないのな。」
輝血が笑いながらそう言うと、周りの男達も笑う
男は悔しそうな表情を浮かべ、下を向いた
「おっさんおっさん、教えてやるからそう拗ねるなよ」
輝血は煙草を咥え火を付けると男の前にしゃがみこむ
「舌出してみ。ほら、べーってして」
男が顔を上げると輝血が煙を吐き出す
男の顔は煙に覆われ咳き込むと同時に頬に衝撃が走る
「咳する時は口に手を当てろ。俺にお前の汚い唾がかかんだろ。」
輝血は手をヒラヒラとさせながら男を睨み付けた
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