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「は?」
男の言葉を聞いた輝血は顔を歪ませる
「謝り方も知らねーのか?おいおい、これ以上冗談言うのは勘弁してくれよ。手が掛かって許されるのは未成年だけだよ。おっさん、お前今幾つだよ?」
男は手を震わせ下を向きまた小さな声で言う
「すみません…でした」
男は唇を強く噛み涙を流した
「……まあそれでいいや。じゃ、さっさと片付けて。これ以上苛立たせないでね。次苛立つような事言ったら殺すよ」
輝血は壁にもたれかかると呆れた表情で男を見つめる
男は少しの間下を向いたまま動かずにいると、ガシャンッと大きな音が聞こえた
「俺、待たされるの嫌いなんだよね」
輝血の隣にあった灰皿は倒れ中の吸い殻があちこちに散らばる
男の目の前に転がってきた吸い殻が、黒い靴に踏み潰された
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