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「そういや教えようと思った時におっさんが咳き込んで…最後まで教えてなかったか」
輝血は男の上から退くと男に座るように言う
男はゆっくりと体を起こして輝血の方へと視線をやる
「ごめんごめん、教えたと思い込んでた俺が悪いね。ちゃんと分からないって言えて偉いよおっさん」
輝血はニコリと笑ってみせるが、男の目に映る輝血は悪魔でしかなかった
「まず舌を出すでしょ。ほら、べーってして」
男は黙って従い舌を出す
「そうそう。そのまま地面に顔くっ付けて、舐めろ」
男は舌を出したまま、また動けなくなる
「ほらほらどうした?簡単だろ?自分が汚した部分を舐めて綺麗にするだけ。ついでにおっさんの血も飛んじゃったからそれも片付けてね」
輝血は変わらずニコリと笑ったままそう言うと男をジッと見続ける
男はそんな輝血を見て諦める
きっと抵抗しても無駄だ。殴られ蹴られるだけだ。待たせればまた怒るだろう。次こそは本当に殺されるかもしれない。
男はゆっくりと地面に顔を近付け、周りにいる男達に笑われながら地面をペロリと舐めた
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