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「かーくん、アイツ良さそうじゃない?」
「ああ、三日分位は調達出来そうだな。
今日はあのおっさんにする。俺達は待機してようか。」
「イシシッ了解!」
男二人はニヤリと笑うと暗闇の中へと姿を消す。
彼らの視線の先に居たのは、誰が見ても高価だと分かる腕時計を見つめる男と、その男の腕に絡みついた全身ブランド物を身に纏った女。
男は時計から女へと視線を戻すとニコリと笑い会員制の店を指差す。
女は嬉しそうに笑顔で返す。
二人はピタリとくっつき仲睦まじく店へと向かった。
そんな二人をジッと見つめる幾つもの光。
「行け」
かーくんと呼ばれる男がそう言うとその光は暗闇から飛び出した。
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