始動

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「お姉さんいい匂いだー。俺ぇ、この匂い好き」 懍は女の首をペロリと舐めるとそのまま頬へと舌を這わせる 女は天井を見たまま動かない 抵抗をしない女を見て懍は舌打ちをすると女の上からおり横たわる女の隣に座る 「つまんねーの。もう元気無いの?」 懍が女の顔を見ると、女の目が動き懍と目を合わせる 「どうして、こんな事」 女が小さな声でそう言うと懍はキョトンとした顔をして答えた 「女の人が苦しんでる顔と声が好きだから。最初は抵抗するでしょ?でもさぁ、段々弱ってくの。最後には諦めて受け入れたり、これが性癖になっちゃったり。イシシッでも俺が好きなのは一番最初のあの絶望を感じた瞳。興奮する。大好き」 懍が笑顔を向けたまま女の頭に手を伸ばすと女はビクリと跳ねる そんな女を見た懍はそのまま体を倒し女の上に覆い被さり頭を撫でる 「俺が怖い?」 女は小さく頷く 懍は女の頭を撫でたまま、また女の耳元へと顔を近付ける 「ごめんね、苦しかったよね。ごめん」 懍は小さな声でそう言うとギュッと女を抱き締めた
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