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「懍さん!!!」
大きな音を立て扉が開くと懍の手が止まる
「何?ノック位してくれない?」
懍は女から離れると立ち上がり扉へと向かう
「すみません。ですがその、ご報告が」
男は懍の耳元へと顔を近付けコソコソと話す
懍は何度か頷いた後少し目を大きくした。
「それかーくんは知ってるの?」
「輝血さんの所には他の者が報告しに行きました」
「そっかそっか、じゃあかーくんも玩具遊びを辞めて話に来るだろうね。俺も辞めとくよ」
懍はそう言うと女の方を向き顔の前で手を合わせる
「ごめんねお姉さん。俺急用出来ちゃったからここで待ってて」
懍はそう言うと男と共に部屋を出る。
取り残された女は乱れを正しその場に座り、懍の帰りを待つ事にした。
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