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「懍さん、あの女はどうですか?」
輝血がいる部屋へと向かう懍の後ろを歩く男が尋ねる
「んー?いつもと一緒。ちょっと優しくすれば受け入れる馬鹿女。普通会ってすぐ首絞めてきた男が豹変して優しくなったら怖くない?その優しさ絶対嘘じゃん。でもああいうタイプの女はその優しさに引っかかる。そして俺を受け入れ最後まで俺の欲を発散する為だけに股を開く女になる。哀れだねぇ。哀れすぎてわらいそうになっちゃってさぁ、手が震えちゃった」
懍が笑いながら話すと男も笑う
「俺が好きなのは初めて見る苦しむ顔で、それ以降は興味無いわけ。あの女もいずれ向こう側に行く。俺の為に稼いで、俺の欲を受け入れて、そして死ぬ。ははっ、人は恐怖心に支配された時正常な判断が出来ないまま堕ちていく。馬鹿しかいないよ本当に」
「確かにいままでもそうですもんね。懍さんそういうタイプの女見つけるの上手いですよね。ってそうだ、懍さんの玩具達は今も頑張ってますよ。たまには顔出してあげないと拗ねるんじゃないですか?」
「そうだね、落ち着けば顔を出すよ。伝えておいて、もう少しだけ我慢してって」
「はい!」
懍と男は不敵な笑みを浮かべたまま輝血がいる部屋の中へと入って行った。
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