想い

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「悪さをしてもあの場所へ行けば逃れられる。」 そう言われる場所を取り壊すように声を上げる国民達がいた。 その国民達は何も知らない。 逃れる為にあの場所へ行こうと思う人間の方が圧倒的に少ない事を。 何も知らずに足を踏み入れれば、その者の人生はそこで終わる。という事は、裏の世界では常識なのだ。 そして、国もそれは分かっているのである。 だからこそ接近禁止令を出していたのだ。 そんな場所に居着く人間は、とてもまともだとは思えないのである。
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