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こうして、総龍会は輝血達を追う事すら許されず、断念せざるを得なかった。
総龍会隊員達は何度も声を上げた。
「キョウが一人の人間を射殺した事、そして燈龍に話した内容は処罰対象となり得るものであり、このまま見過ごすわけにはいかない。」
だが国は、証拠不十分であると言って警察に捜査をさせるから総龍は大人しくしているようにとだけ告げる。
悔しかった。
たった一人の男の為に、数十、数百の男が集まっても、国の一声でそれは零となってしまうのだ。
こんな事なら、龍から抜けた方が良い。
そう思う隊員が次々と屋敷から去って行った。
凱斗はその隊員達を引き止めることは無く、黙って見送った。
そんな姿を見ていた黒龍時代からの隊員達は、凱斗に寄り添い支え続けた。
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