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訳あって ただの 希作「マイナースイング」 の代筆をした。 彼とは昔、一緒に映画館(名画座、二番館)に通った仲である。 完結後、拙作エッセイ 「エストレリャス(星たち)」にても 映画『太陽の帝国』の感想に掛けて 「あとがき」のようなものを書かせてもらった。 代筆者の趣味で 翻訳文風に言うならば 主人公の三人は 「大天使ミカエル」に愛された 少年たちといえるかもしれない。 『かくて天使は歌う』 ミカエルは人間のために闘った 天使である。 (ミカエルの原義は 「神に似た者はだれか?」) コミック『ホワッツ マイケル』のマイケル、ビートルズの『ミシェル』、映画『小さな恋のメロディ』のマーク・レスター、『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネ(ライオンハートの意)のシチリアでの呼び名ミケーレ、ディズニー&ピクサー『リメンバー・ミー』のミゲルも、全員ミカエル。 『F1レーサー』ミハエル・シューマッハもそうですが、ミカ・ハッキネンはどうなんだろう?『ナイトライダー』マイケルのバディバディ(ごく親しい奴)はK.I.T.T.(キット)という名の車。 絵本『くまのパディントン』のマイケル・ボンド。『はてしない物語』のミヒャエル・エンデ。共に故人ですがミカエル同士。セイモセイモ(おんなじおんなじ) 世界一有名なネズミもマイケルの愛称(ミッキー)で呼ばれ、ミカエルとは主人公向き(?)人気の大メジャーネーム! さて、 神に似せて創られたのは ヒトであって 栄えを司る人の、両翼としての 良心と正義。 というモチーフが見える。 映画『長距離ランナーの孤独』 さらには『わらの犬』 『大人は判ってくれない』 『新学期操行ゼロ』 『狼は天使の匂い』 『死刑台のメロディー』 『スタンド バイ ミー』 『刑事ジョン・ブック──目撃者』 など、「マイナースイング」から 想起される映画はさまざまで 読み手によって異なるだろうが シネマファンである代筆者 の特権(?)でリードの役を持つかと思われるシネマタイトルを上記いくつか 並べてみた。 作家と主人公が、跳ねて、グルーヴ している作品は、テンポよく、小気味よく、読んでいて面白い。 ジャンゴ・ラインハルトの 『マイナー スイング』や ユービー・ブレイクの 『メモリーズ オブ ユー』 を聴きながら文章を打ち込んでいて 胸がすいた。
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