same same

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日本家屋 ──には、鴨居(かもい)がある。 カーテンレールとsame sameかと思いきや、用途がちょっと違う。ハンガーラックに近い。 鴨居は、窓の上でなく部屋の内側、障子(しょうじ)や襖(ふすま)の上部に作り付けられている。 部屋のぐるりにあるが、大黒柱隣の床の間(とこのま)にはない。 服やバッグやレターラックを、ハンガーやS字フックで引っ掛けておける便利ものだ。 家によっては、家族の肖像や、賞状、掛け時計、風景写真や、絵画などをここに掲げている。 昔の邦画では、仏壇の上の鴨居に、よく、皇室の方々の写真と、先祖の写真、右脇の床の間には「教育勅語(ちょくご、天子の言葉、みことのり)」の掛け軸があった。 じんむすいぜいあんねいえいとく…ちんおもふにはこうそこう… と、まあだいたい、このくらいまでは暗唱できるが、道案内の三本脚の八咫烏(やたがらす、導きの神 、日本サッカー協会シンボル)を肩にのせて立つ神武天皇のイラストが、どうしても北欧神話の主神オーディンに重なって見える。 あちらは二羽を引き連れているが、あれらカラスは高性能ドローンであったのではないか? 神とは、古代に、太陽系外の星からやって来た宇宙飛行士や戦士、技術者、科学者たち だったかも? ──という視点の海外のTV番組(『古代の宇宙人』)が、まあ、面白かった!…鴉(カラス)は尾も黒いけど…いや、鴨(カモ)居の話でした… 鴨居 客人のコートや帽子などあずかる際、鴨居は一時的なクロゼットにもなる。 ──ああ、自分も、気持ちが引っ掛かる 話しを読みたいし、読者の気持ちを引っ掛けておける 話しが書きたいものだ。 なんてことを思いつつ… 既にエンドマークを出してしまった自作品でだが、全室フローリングの新築2階建ての家を設定に使った。たとえば今後、キャラクターが再会して、将来的に共居となると…案外、畳敷きの、庭付古民家風平屋になるかも… なんてことを考えている。 昭和初期の家屋は、往々にして、風呂とキッチン、寝室とトイレが近い。 高齢化社会に向けての高齢者向け住宅で、一級建築士が推奨している最新の家が、コンパクトでフラットな平屋で、間取りの特徴は──リビングにキッチン、ベッドルームにバスとトイレ、それに出入口は引戸。 なのだそうだ。 奇しくも、令和の最先端家屋と、昭和初期の日本家屋との造りがリンクした! しかし… たぶん今後、廊下や縁側、鴨居、押し入れ、大黒柱、床の間、などは姿を消すかもしれない… 畳は敷くのでなく、半分の大きさのものを組み合わせて、フローリングの部屋に置くことになり、昔ながらの、障子や襖や天袋、仏壇、神棚、飾り格子、上がり框(かまち) なども、これからは特別仕様ということになるやも… 玄関開ければ2分もかからず、上がって下りて、築山(つきやま)を廻り、上がって下りて、母屋から離れの裏庭に突き抜けてしまうタイニーハウス… 日本家屋にカーテンコールを! ──ちなみに、ゲストが、5歳の女の子に叱られるTV番組があるのだが、キョエちゃんという性格を拗(こじ)らせたカラス の見方が今後、変わる…カモ? 鴨居。高身長の方はくれぐれも頭部にご注意下さい。
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