same same

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クリフハンガー 前、前、前、前世♪ではなく… 前、前、前回あたりで日本家屋の鴨居の話を書いた。 偶然、鴨居に掛けられたハンガーに、下記ワードが吊られていた。(…ように感じた) 「クリフハンガー」 ──映画タイトルとして記憶していたワードだが、クライマー(登山家)を扱ったドキュメンタリックな映画の双璧は、 「星にのばされたザイル」と 「運命を分けたザイル」 ( 例によって、個人的にですが… ) 「星…」の方は残念ながら未見だが、「運命を分けたザイル」は、 実話をもとにして、息をもつかせぬ間然(かんぜん)なき緊迫感と、ハイパーリアルな極限体験を味遭わせてくれるサバイバル映画。 芯から肝が冷えますから、 激暑の夏におすすめです。 高度6400m、 マイナス60°C… 下山の氷壁でクリフハンガー(断崖に宙吊り)状態になってしまったクライマー。 ザイルを切らなければ、自分も、パートナーも、ふたりとも死んでしまう… 彼は究極の選択をする。 この映画の予告編を見ただけで、緊張感で身体が強(こわ)ばり、息が苦しくなる程だ。 実に「クリフハンガ」な映画で、「クリフ‐ハンガー映画」の筆頭、個人的に「クリフハンガーな映画」のベスト作品だと思っている。 「クリフハンガー」と 「クリフ‐ハンガー」 「クリフハンガ」 下記、ザックリ解説まで。 cliffhanger(クリフハンガー) 次回が見たくなったり、読みたくなったりするような終わり方をする連続ドラマや連続小説。 cliff-hanger(クリフ‐ハンガー) 連続ドラマや小説で、はらはらさせる場面で終わらせて、続きや最終回が、気になる形にしておくテクニック。本義は「断崖に宙づりの人」 cliff-hanger(クリフハンガ) 連続、連載、サスペンスドラマ、 小説。 最後まで、はらはらさせる勝負。 エブリスタにて、 自分の心がクリフハンガー状態になるような短編を読んだりすると、 つい、自身のザイル、ハーケン、カラビナを点検するかの如くのコメントを打ち並べてしまう。 自分では〈ペコメジャック〉と称しているが、つい先日も 「 BLと、 ボーイズラブと、 ボーイズ‐ラブは same same のようだが 違うと思う 」 「 少年を愛す 少年を愛する」 少年を愛(め)でる 」 のの違いだと打って、自前の、解説難解山の氷壁にクリフハンガー状態になってしまった。 「どれがどれかはアミダくじで…」 と結んで、運命を分けたが、 「運命を分けたザイル」は 酷寒の中にある心を熱く解かす ヒューマンドラマのベストにして MLの最高峰だと思っている。 ( 2022.8.11 の 「山の日」に先だって…)
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