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「——大樹っ!」 けたたましい声が響いて、僕は我にかえった。視線を横に向けると、見知った顔がそこにある。 ふわりと、羽毛のような柔らかさと艶やかさを持った長い髪。愛らしくも、猛禽類のような強い輝きを放つ瞳。巫女らしい衣装を(まと)った人間の姿をしているが、鳥に由来するとわかる少女。 ”鳥の神”である。
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