壱
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だから、ちょっとした動きだけでも、なんだか鳥を観察しているような微笑ましさを覚える。彼女を見て、思わず、頬を緩ませてしまうのは、仕方のないこと……と僕は思うのだけれど。 「なに笑ってるのよ! ああ、もう!」 僕の顔が緩むやいなや、鳥の神は、また声を上げた。 「大樹ったら、いつもボーっとして! そんなんじゃあ、悪い神に堕ちちゃうんだから!」
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