プロローグ

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プロローグ

「はっ…はっ…」 細かく息を吐いて走った。 もうここまで来れば大丈夫だろう。 そう思ってよそ見をしていたのが悪かった。 ドスッ… 「いっ…てて」 いや、でも。一つだけ言い訳させて貰えるなら。 普通、木の上から男子が落ちて来るなんて思わないよね。 「あの…どいて貰えます?」 「は?あ、すまん」 普通「あ、すまん」で済まないと思うんですけど??? あー骨折ったかもー そう考えていると馬乗りになっているそいつがこちらを向いた。 そのまま私は何秒か固まった。 「ま、真希斗(まきと)!?」
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