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桜の木
あれはまだ中学生の頃
周りに馴染めなかった陰キャの和也には彼女がいた。
その子の名前は零。
杉崎 零
とても可愛らしく 学校の中でもトップを争うほどの美少女だった。そしてそのスペックと周りから人気のため常に陽キャとして振る舞いつつあった。
そして放課後
「和也はいつになったらクラスに馴染めるのさぁ…そんなんだったらまた前と同じになるよ?」
「うるさい、零は良いよな高スペックの持ち主だから自然と周りから話しかけられて今では陽キャ陣営じゃんか」
「ふふ〜ん、大好きな彼氏から高スペックって言って貰えた〜 今日も幸せ 大好きだよ 和也」
「俺もだよ零、そういえば零は高校どうするの?俺らもう受験シーズンじゃん、そろそろ決めないとやばくね?」
「う〜ん、あたしはねぇ 和也と同じ高校行く!」
「まじか!あの咲間沢高校にか?!それは嬉しいな…また来年も再来年もこうやって過ごせるのか」
「うん!大人になったら結婚しよ?ちゃんと養ってね?」
「わかってるよ、任せろ」
そして歩いて数分した所 この街のシンボルとも言える 1本の桜の木があった
「ねぇ和也、あの桜の木の下で少し座ろ?」
「いいけど、、、 で?なんでここに行きたかったんだ?」
「大きくなったら、また和也とここに行きたいと思って今のうちにマーキングしといた!」
「んだよ、それ笑 まぁでもまたこの景色が見れるように2人で頑張ろうな」
「絶対見よ!毎年2人で!約束ね!」
「そうだな、約束な!」
そう思っていた…
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