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心の涙
そして受験当日、和也は自分の全力を出し切り見事 咲間沢高校に合格できた。そして零もまた同じ高校の受験を受け合格していた。
「零!俺受かったぞ!どうだった!」
「良かったじゃん…受かって…」
「え、お前まさか……」
「うっそ〜!私も受かったよ!なんでそんな涙目なの?笑 かわいいね〜」
「ッ!うっさい!まじで落ちたかと思ったべや」
「困らせてごめんね笑 でも二人共受かったね!」
「そうだな、零 来年からもよろしくな」
「ううん、こちらこそ!よろしくね!和也!」
そして帰り道2人は2つの道に別れそれぞれの家に帰った。
そして和也は家に帰り 親に受験合格を発表した後 ご飯を食べ、風呂に入り、自分の部屋に行き、零とLINEをしていた。
そしてしばらく零とLINEをしているうちに急に零からLINEが来なくなり、忙しいのかなと思いおやすみと言葉を残してその日は布団に入り眠りについた。
そして翌朝、朝起きてLINEを見るとまだ未読のままだった、忙しくて寝たのかなと思い、おはようとLINEを残して朝ごはんを食べに下に降りる。
朝ごはんを食べてる時、ふと耳に入ったニュースを目にする…
(藤宮県 咲間市の咲間沢高校に入学予定の女子生徒1名が昨日、桜の木の下で倒れ込んでいるのを発見致しました。その後彼女は、病院に搬送されましたが、先程死亡が確認されました。原因は現状わかっておらず、不明のままです。)
するとどこからともなく焦りと緊張を胸に抱きすぐに家を飛び出す和也。
「零…!!」
そして走って10分…零の家の前に着いた。
ピンポーンとチャイムを鳴らしたが誰も出ない…
そしてチャイムを3回ほど鳴らしてようやく誰かがドアの鍵を開けこちらを見た、そこには涙目の零のお父さんと廊下に座り込んで 泣き崩れているお母さんの2人の姿が和也にはハッキリ見えた。
「あの零の彼氏の和也と言います」
「あぁ、君が和也君か外ではなんだから家に入りなさい…ほら母さんいつまでも廊下に座ってないで行くよ」
「お邪魔します。」
そう言って和也は零の家に足を踏み入れた。
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