キマグレとフキゲン

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>>PM 1:00 「雨止まねえなー」 「そうだねー、」 まあもう諦めてるけど、と背伸びした勢いで隣に座っていた夕の方向へ倒れ込む。 「うわ、」 「ナイスキャッチー」 「危ねー」 上手に私を受け止めてくれた彼の体が傾き、ソファが大きく軋んだ。 何気なくつけたテレビから流れるてるのは安っぽい恋愛ドラマ、主演の俳優が好みでものすごくハマってたけど、あんまり見すぎて夕が嫉妬してしまったので、途中でやめてしまったものだ。だから結末は知らない。 「ねえ、これどうやって終わるのか知ってる? 」 「ああ、結局今付き合ってる彼女とは別れて、学生時代に大恋愛した元カノに戻るんだよ」 「……なんで知ってんの?」 「なにって織華が聞いてきたんじゃん」 「じゃなくて!私には見るのやめろとか言ったくせに、なんで夕がラスト知ってんの?」 「……」 しまった、と顔を顰める夕の顔を両手で潰すように触り、咎めるように左右に揺らした。 「ゆーうー」 「……すみません実は元カノ役の女優さんが好みすぎてつい自分は見続けてしまいました」 「人にはヤキモチ押し付けてきたくせにー!!」 「申し訳ございませんー」 心の苛立ちをそのまま夕にぶつけ、散々顔を潰しまくった後にすっと手をおろし、夕をじっと見つめる。
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