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恥ずかしさは不思議となかった。
傘と雪が、私達を隠してくれてると知っていたから。
「……冷た」
「……」
「お前もしや雪食った?」
「……あなたと違って、私はそんなことしません」
「うざ」
クスクスと小さく笑いを零しながら、私を楽しそうに覗き込んで。
「……じゃあもう1回」
そう近づいてくる顔に、私も目をつぶった。
2回目はとても、とても暖かかった。
Snow and umbrella fin.
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