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その後ガノンとは別れたカノンはある場所に来ていた。
『冒険者ギルド』
冒険者になる為に必要な登録を行う。そして依頼を受け生計を立てる冒険者が集う場所。
カノンは門番に聞いたおすすめの冒険者ギルドの前に立っていた。
見た目はボロボロ。今にも潰れそうな・・・というか本当に潰れているのではないかと思わせる外観にカノンは少し不安を感じる。
胸ポケットにはガノンから貰った紹介状がある。門番さんいわく「あのギルドは見た目は悪いが実力は本物だ。紹介者がいなければ登録すら出来ないギルドなんだよ。」との事
。
(ここで合ってるよね?)
冒険者ギルド『不死鳥のさえずり』
見た目は完全に不死鳥のさえずりというかは閑古鳥のさえずりと言われた方がしっくりとくる。
「とりあえず入ろう。」
意を決して少年はギルドの扉を開けた。
side???
「今日も今日とて依頼がないでござるな。」
「それは世の中が平和ということではなかと?」
「他のギルドには溢れんばかりの依頼書が張り出されてたけどな。」
ギルド内の酒場のカウンターで昼間から一杯引っ掛けている三人。
右側に座るはござる口調で武士のような袴を着た女性。特徴としては右目に眼帯をつけている。
中央に座るはどこかの訛りが言葉に出ている女性。見た目は子供だが酒が飲める成人した大人だ。両腰にはホルスターが装着されており黒と白の銃がチラッと見える。
一番左に座るのは二人に比べると普通の格好をした男性。見た目は渋いが実は言うとこの中で一番歳が若い20代前半だ。鍛え上げた肉体が今は長袖長ズボンという服装の為確認できないが近接戦闘が得意な前衛タイプだ。
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