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「「「マスターお酒ー!」」」
「うるさい黙れ。私はマスターでも酒場のマスターではなくギルドマスター。お前たちに出すのは酒ではなく仕事だ。」
カウンター越しに見えるのは無表情でツッコミを入れる幼女、
「ナンカイッタカ?」
改めて美少女マスター。
「マスターどしたと?」
「なんでもない。」
この3人がこの冒険者ギルド『不死鳥のさえずり』のメンバーでそれを束ねるギルドマスターということだ。
「「「はよ酒くれ。」」」
「その前につけを払え馬鹿ども。」
マスターがそう言うと武士が答える。
「出世払いでござる。」
「「ござるー。」」
「お前らそれ以上にどうやって出世する気だ?」
冒険者には冒険者ランクと呼ばれるものがある。初めはGから始まり最高ランクのSまである。
Sランクになると二つ名という通り名に加え高報酬の指名依頼と呼ばれる特殊な依頼を受けることが出来る。
簡単に言えばその国の最高戦力という訳だ。一見すればこの三人がその最高戦力と言われたところで誰も信じないだろう。
現に彼女達はCランク冒険者位の力しか今はない。ある事件をきっかけに大半の力を失ってしまったのだ。
元々三人とも別のギルドに所属していたがその事件をきっかけに各ギルドをやめてソロになっていた所をこのギルドのマスターが引き取ったというわけだ。
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