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「全く遺憾でござるが今までの拙者の行動を振り返れば仕方ないでござるな。でもそろそろ拙者達も働かなければこのギルドが潰れてしまうでござるからね。」
リンがそう言うと奥の二人もどこか思うことがあるのか少し考え始める。
「それに夢を叶えたい少年の機会を壊すような無粋な真似はしたくないでござる。」
「ござるんご・・・いやリンがそう言うならカノンの登録をするとしよう。」
「ありがとうございます!リンさんよろしくお願いします!」
「よろしくでござるよ。」
こうしてカノンの冒険者登録は無事済んだ。
「カノンの冒険者ランクだが魔力量だけならDランクスタートでも良いんだが如何せん属性魔法が使えない点があるから規定通りGランクからのスタートにした。」
「分かりました!ちなみにランクを上げるとどうなりますか?」
カノンの質問に答えたのはリンだった。
「簡単に説明すると受けられる依頼の難易度が上がるでござる。そうなると貰える報酬も当然上がるのと冒険者としての名声を得ることが出来るでござるよ。」
「名声ですか?」
「そうでござる。有名になると依頼人から名指しの依頼を受けることが出来るでござる。これを指名依頼と言って報酬も破格になるのとランクが上がれば普段行けないダンジョンとかに潜れるでござる。」
ダンジョンと聞きカノンの目はキラキラと輝く。
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