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王都の外れにあるリンの家で一晩を明かし明け方早くから二人でギルドにやってきた。
「マスターおはようございます!」
「早いなお前たち残念だがまだ依頼の用意が出来てないぞ。」
マスターがそう言うとリンは笑いながら肩に下げている袋をテーブルに置いた。
「大丈夫でござるよ。今からカノン殿に依頼で使える道具とかの説明をするでござるから。」
「それは助かるがそういうのは初心者講習としてマスターがやるもんだが任せていいのか?」
「もちでござる。マスターは自分の仕事をしていていいでござるよ。」
任せたとマスターは言うと自分の部屋に戻っていった。
「ではカノン殿早速でござるが必須になる道具から説明するでござる。」
「お願いします。」
リンは袋に手を突っ込むとテーブルの上にいくつか並べていく。
「まずこれが回復ポーション、その隣が携帯食、こっちがサバイバルナイフと火打石でござる。」
「ポーションと携帯食はわかるんですけどナイフと火打石は絶対あった方がいいんですか?」
カノンが聞くとリンは大きく頷いた。
「ナイフはメイン武器が壊れた場合の保険として使えるでござる。それに魔物を捌いたりするのにも便利でござるよ。火打石は依頼を受ける際野宿をすることもあるでござる。暖をとる目的の他に魔物には火を怖がる習性があるから魔物避けにも使えるでござるよ。」
リンが話す内容は今まで知らなかった冒険者の知識だったのでカノンは目を輝かせながら聞いていた。
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