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「手入れの方法も必要になれば教えるでござる。」
手渡されたナイフをよく見ると持ち手はとても綺麗で刃の部分もよく研がれているのがわかる。今日の為にリンが手入れしてくれたのか、普段から手入れされていたのかのどちらかだが現時点で全く問題なく使えるようだった。
「さてとこれだけあれば王国内で受けるような依頼なら問題なくこなせるはずでござるよ。門の外に出ると魔物との戦闘になる可能性が多少はあるでござるからポーションとか水筒とか他の装備品が揃い次第受けることにするでござるよ。」
「分かりました。ところでリンさん防具とか武器とか揃えるのにどれくらいかかるんですか?」
「そうでござるなぁ・・・こればっかりは買う店や揃える装備品で金額はかなり変わるでござるから断定は出来ないでござる。ただお店は拙者やほかのメンバーが通ってる場所があるでござるからそこに連れて行ってあげるでござるよ。質は良くて価格も良心的なお店でござる。」
とても親切にしてくれるリンに対して感謝の気持ちと共に自分に対して時間をとる事でリン自身依頼を受ける時間が無くなるのではないかと不安になるカノン。
「どうしたでござるか?」
そんな雰囲気を察して声をかけるリン。それに対してカノンは思い切って聞いてみることにした。
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